お湯で雑草は駆除できる?

お湯

お手軽な雑草の駆除方法としてお湯(熱湯)をかけるといったのがあります。
本当に効果があるのでしたら除草剤も要りませんし草刈りも不要です。
本当に効果はあるのでしょうか?

効果はあります。ただしデメリットもあります。

雑草(植物)に熱湯は効果があります。
感覚的にいうと野菜を鍋でしゃぶしゃぶを作っているようなものです。
お湯にくぐらせると野菜はしなっとしますよね。
あれと同じような状況を雑草にお湯をかけることでしているのです。

方法は簡単

理論は上記の通り。
お湯をガスや電気ポットで用意し、そのお湯を雑草にかけてしなって来たらOKです。
とても簡単です。
では、何がデメリットなのでしょうか。

ペットや小さなお子さんがいる家

薬剤を使うわけではないので、匂いや成分でペットやお子さんが被害を受けることはありませんが、 熱湯を庭などに撒いていくことになるので撒いた周辺はやはり熱いです。
火傷になる危険性があります。
親御さんが庭などで作業しているとお子さんやペットは興味があって来てしまいます。
なのでこの部分はとても注意してください。

労力と火傷のリスク

上記程ではありませんが自分達も火傷のリスクはあります。
ガス火でヤカンを沸かす以外でも電気ポットで沸かした後にヤカンなどに移す際に火傷をする。
庭に撒いたときにヤカンに触れてしまう。
庭に巻いたときにお湯が跳ねて自分にかかってしまう。等 自分へのリスクもあります。
作業するのは夏場が多くなりますが、作業時は長袖長ズボン軍手の装備は忘れずに。

もう一つが労力です。
除草剤が要らないので低コストと思いがちですが、1㎡に満遍なくお湯をかけるにしても何回かのお湯をかける必要があります。
お湯をかける時間はすぐですが、お湯が沸くのを待つ時間を考えるとお湯をかける面積にもよりますがそこそこ時間が掛かります。

多年草には中々効かない

多年草のスギナ
雑草には一年草と多年草があります。
この内、一年草に熱湯はとても効果があります。
特に花や種子を作る前に作業ができれば撲滅も可能になるでしょう。(何年前からいる一年草は種子が土の中にいる可能性も高いので絶対とは言えません)
ただし、多年草の雑草(一年草よりも種類が多い)には一年草と同じようには駆除できません。
多年草の多くは種子ではなく根っ子で増える(または再生する)のです。
なので土の上に生えているを熱湯で駆除しても根っ子が無事ならまた復活してしまうのです。
多年草を駆除するには熱湯を根っ子の部分まで渡らせて熱を与える必要があるのです。
上記のように一年草相手でも熱湯を何回もかけて駆除しますが、多年草になるとより多くの回数が必要になるのです。

雑草以外に与える影響

ペットやお子さん、自分にも火傷のリスクがある熱湯ですが、当然雑草以外にも影響を与えます。
それは土の中やその周辺です。
お湯をかける範囲に雑草以外に花などの観葉植物は植えているでしょうか?
もし植えているならば熱湯をかけるのは止めて欲しいです。
熱湯は雑草を茹で上げる状態にします。
その影響が近くに植えている観葉植物にも同じように影響を与えるのです。
また土の中にも影響を与えます。
植物を駆除してしまう温度なので土の中に住む微生物やミミズなどの益虫を死滅させます。
結果として雑草を駆除後に植物などを植えても育ちが悪かったりします。

お湯以外の雑草への対策

草刈り
熱湯で雑草を駆除することは可能ですが、デメリットが多いです。
ではそれ以外での雑草対策はどうでしょうか。

定期的な草刈り、草むしり

地域にもよりますが年数回の草刈り、草むしりを行うのがコストをかけずに済む
雑草対策です。
しかし、草が伸びやすい夏場は熱中症のリスクがありますし、
雑草の駆除範囲が広いと体力を使いますのでそれもリスクになります。

除草剤を使って雑草駆除

費用対効果、時間帯効果を考えるならば除草剤が良いです。
液体は即効性、粒状は長期間持つのが一般的です。
ただ、除草剤によっては撒く前に雑草をある程度刈っておかないと効果が
発揮できなかったり、雨で効果が流れてしまうこともあるので
説明書をよく読んでから使用してください。

草刈りはプロにしてもらう

このようにお湯を使った除草はデメリットもありオススメできるものではありません。
でも草刈りはしないと雑草が邪魔です。
そのような場合は専門業者に任せましょう。

場所による効果的な方法や飛散防止処理も知っていますし 装備を自分でそろえる必要もありません。
みんなの草刈り屋さん」では現地でご要望を聞いてから見積もり書をお作りします。
作業の前にはクレームにならないようにご近所への挨拶もしています。
ご自分で草刈りをするのが大変なときは是非お問い合わせください。
みんなの草刈り屋さんに相談する